🎙 Podcast
日米クロスカルチャーブランディングスタジオ「Sibling」の江原リエさんとパートナーの岩原マリさんが登場する特別ゲスト回だ。マリさんは代理店Landorで5年間Fortune 500企業のコーポレートブランディングを手がけた後、D2Cスタートアップに強みを置けるブランディングスタジオのRed Antlerに移り、6週間という驚異的なスピード感でブランドを作り上げる現場を経験する。番組ではRed Antlerでの代表案件としてLevain Bakeryの事例を深掘りする。ゴツゴツしたNYのクッキーを飾らない雑多な都会らしさを持つブランドとして全国展開させた過程、「飲食にブルーは使えるのか問題」のデザイン判断、各店舗で地域アーティストとコラボするウォールアートのコンセプトまで語る。後半はエージェンシーからインハウス(Google Jigsaw)に転じて実感した「2〜3週間のディスカバリーフェーズでは中身はわからない」という気づき、そしてリブランディングが進むNYの空港とウェイファインディングデザインへと話が広がる回だ。
🥣 Pickup Brand: Levain Bakery
NYのゴツゴツしたクッキーを全国区のアイコンへ
NYのアッパーウエストサイドで30年以上愛されてきたLevain Bakeryが全国展開するタイミングに、Red Antlerがブランディングを担当した経緯をマリさんが語る。もともとトライアスロン選手のファウンダー2人がエネルギー食として作ったのが起源で、野球ボールほどの大きさで外カリザク・中しっとり、とろりのクッキーがシグネチャーだ。ブランドの方針は、繊細なフレンチ系ベーカリーとは真逆の飾らない雑多な都会らしさを持つNYの空気感をそのまま体現すること、ゴツゴツしたクッキーアイコン、手書き感を残したワードマーク、そしてアイコニックカラーとして選んだブルーがその柱になった。「飲食に青色は使えるのか」という問いに対してマリさんは、ブルーは食欲減退色である以上にブランドのアイデンティティを担うもので、食欲に対する役割はクッキーの写真が果たすという考え方で整理したと話す。デジタル・フィジカル・クラフトペーパーそれぞれでブルーのトーンを微調整しながら、各店舗では地域アーティストとコラボしたウォールアートを制作することで、全国展開しながらもローカル感を残すブランド設計を実現した。
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