#55 ウォルマートが仕掛けるB2Cプラットフォーム計画
溢れる”スヌーピーコラボ”に感じるファンの違和感、オンライングローサリーどれ使う?リアルなアメリカ消費事情 w/ Rie Eharaさん、新しい空港小売の体験
🥣 Briefing
ウォルマートが仕掛けるB2Cプラットフォーム計画
最近Amazonに追い越されたと言われている大手リテール企業のウォルマートは、数年前からポジションを保つための戦略シフトを行なっていると『Business Insider』が伝えている。実は、クライアントは一般消費者だけではなく、他のリテーラーや企業に徐々に広げている。過去12ヶ月間では、リテールブランド向けの広告プラットフォームをローンチや、「GoLocal」という配達サービスも展開予定だ。直近の商標申請などを見ると、B2Bプラットフォーム戦略を強化したいのが分かる。2022年1月14日には「Walmart Commerce Technologies」の商標申請を行い、自社開発した技術を新しいマネタイズチャネルにしようとしているようだ。Walmart Commerce Technologiesは、リテーラー向けのSaaSと申請書に書かれていて、ユーザーの購入データやリテール市場のデータを活用して需要予測やプロダクトレコメンド、ロジスティクスのコンサルなども提供するとのこと。今現在リアル店舗を持つアドバンテージがある中で、次のステップとしてそこのユーザーデータやそこでの利益をテクノロジーに投資して、それでB2B展開できる戦略が大手リテーラーからすると、適切な成長戦略とも言えるだろう。
溢れる”スヌーピーコラボ”に感じるファンの違和感
スヌーピーの作者のチャールズ・M・シュルツが描いた漫画「PEANUTS」は、今では世界的なブランドだ。2021年ではIPからのロイヤリティ収入は$152.2Mとなった。そのうち約3分の1がアパレルで、それ以外はインテリアや小物、おもちゃなど。2020年ではApple+と提携して昔のエピソードや新しい映画制作を行うことを発表し、次世代の子どもたちにIPを知ってもらうきっかけを作っている。1990年からファッションブランドとコラボレーションをハイエンドブランドと始め、2015年にはVans、Gap、Gucciなどともコラボ商品を出している。ハイエンド商品と一緒に誰でも購入できる低価格商品でも活用されているのは良いかもしれないが、『WSJ』によると、最近では成長を懸念しているファンもいる。全員が愛せるキャラクターやテーマは非常に良いが、同時にカルトファン向けにもアピールしてほしいと言う声も出てきているそうだ。同時にスヌーピーがミッキーマウスと同じく、スヌーピーやピーナッツの意味合いや深さを知らないまま認知されるのを嫌うファンもいる。1965年に放映された「A Charlie Brown Christmas(チャーリー・ブラウンのクリスマス)」では、クリスマスをコマーシャライズしないことをメッセージとしていたのに、あらゆるブランドでスヌーピーグッズ売られてるというのは矛盾ともいえる。今後はブランドとしてスヌーピーの可愛さだけではなく、チャールズ・M・シュルツが伝えようとしたメッセージ性やスヌーピーの深さを強調するコラボレーションが期待されるかもしれない。
🎙 Podcast
オンライングローサリーどれ使う?リアルなアメリカ消費事情 w/ Rie Eharaさん
今回は、ゲストにサンフランシスコ在住のRie Ehara(@rie_rev)さんと一緒にアメリカの消費事情についてお伺いしました!オンライングローサリーどれを使っているか、Parade店舗のリサイクルプログラムについて、カニエ・ウェストのSTEM PLAYER、日本ブランドの参入余地があるか?など話しをしました✨
✏️ View
新しい空港小売の体験
デジタルメディア企業の「Buzzfeed」がニューヨークのラガーディア空港にリアル店舗「BuzzFeedNews」を今春オープン。米国の21の空港に100を超える店舗を持っている空港特化の小売企業「Stellar」とパートナーシップを組み、出店。フードからニュース、ポップカルチャーなど様々なトピックを扱ってるBuzzfeedの消費者インサイトデータを活用して、商品展開をするそう。
昨年は、メンズオンラインメディア「HIGHSNOBIETY」もチューリッヒ空港にキュレーション型のストアをオープン。その店舗では、限定のカプセルコレクションも公開しました。HIGHSNOBIETYの狙いは、ストリートウェアなどを着る新世代のラグジュアリー層をターゲットとし、空港に今まで店舗を持っていなかった若い世代から人気のあるブランドと店舗体験を提供すること。また、アメリカの空港で見たことがあるであろう空港内でマッサージなどを提供する「XpresSpa」からも新ブランド「TREAT」を去年オープン。今までの即席マッサージのイメージから一新し、PCR検査からヨガのバーチャルセッションまで提供する高級ウェルネスセンターで、独自アプリも用意し、継続的なサービス設計がされています。店舗では、HilmaやLARQなどD2Cブランドの販売も行っているそう。空港で展開する小売企業は限られ、新規参入が難しい中で、Buzzfeedのようなやり方は面白いです。瞑想アプリ「Calm」もXpresSpa店舗でCalmグッズやクーポンコードなども置いています。相性がいいですよね🍃🥰(CalmはXpresSpaの投資家でもある)店舗体験の向上や新しい世代向けの店舗などこれからの空港小売が気になります👀 ——草野
Stellar & BuzzFeed Sign Agreement to Develop National Airport Stores
📰 News
FILA、ハイアットと共同でホテルを上海でオープン - HypeBeast
ウォルマート、バーチャル試着機能をローンチ - TechCrunch
米シェイクシャック、CashAppとビットコイン配布キャンペーンを実施 - WSJ
チェックアウト時に関連商品をレコメンドするDisco(旧Co-op Commerce)が$20M調達 - TechCrunch
農業廃棄物を代替プラスチックに変えられるMi Terroが$1.5M調達 - TechCrunch
アマゾン、Amazon Books、Amazon 4-Starなど閉鎖 - The Verge
暖かくなってきましたね🌸 春物、皆さんは買いましたか?面白かった、気になったニュースなどあったら教えてください💮 by CEREAL TALK編集部
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