🥣 Briefing
Instagramインフルエンサーたちの次なる展開
ビジネスオーナーになったInstagram第一世代のインフルエンサーたちが、現在クリエイター経済に再投資していると『Fast Company』は伝えている。
2010年にスタートしたInstagramの初期ユーザーは、フォロワーを獲得した後、オリジナルブランドを立ち上げるなどしてビジネスオーナーへと進化した。そして現在、Instagram以外のSNSへと活動の幅を広げるとともに、次世代のインフルエンサー(クリエイター)を支援するためにクリエイターエコノミーへの再投資にも力をいれ始めている。
Amber Fillerup Clark(アンバー・フィラーアップ・クラーク)もその一人だ。2010年に自身のブログを開設した彼女は、 Instagramの黎明期から投稿を開始し、現在は約130万人のInstagramフォロワーを獲得している。彼女が2020年5月にローンチしたビューティーブランドDae Hairは 、Sephoraのヘアケア部門でトップセラーとなり、12人の正社員を雇用する企業へと成長させ、Instagramに写真を投稿するコンテンツメーカーから、オリジナルブランドをプロデュースするブランド・ビルダーへと進化してきた。
Instagramをきっかけに実業家として成功したクラークは、次の主戦場としてTikTokへ力を入れ始めている。クラークは「SNS自体がお金を生むわけではなく、ブランドとして認知の獲得やファンとのコミュニケーションをするために必要なもの」と語っており、第一世代のInstagramインフルエンサーたちがビジネスを立ち上げたことで、彼女たちにとってのソーシャルメディアの位置づけも変化していることがわかる。さらに実業家として成功した第一世代のInstagramインフルエンサーたちは、新世代のソーシャルメディア・コンテンツ・クリエーターへの投資にも力をいれはじめている。日本でもインフルエンサーがブランドを立ち上げ、実業家として成功する事例は増えており、クラークのように、実業家として成功した第一世代のインフルエンサーが、次のステップとして次世代のインフルエンサーに投資し、育成する事例はこれから増えていく可能性がありそうだ。
How Instagram influencers become enterprises, and what happens next
SnapchatはARショッピングを普及させるのに近づいている
Snapchatは2022年4月末に新しいAR機能をいくつか出したが、その中でも注目されているのはブランドが自社のカタログにある商品を全てAR化できるAR制作ツール。さらにSnapchatはブランドが自社のアプリやECサイトに導入できるARカメラアプリを提供。DiorやAmerican Eagleなどがこの技術を使い始めているが、実際にエンドユーザーが使えるものなのか?Business of Fashionの記者がSnapのNYオフィスに伺って試したところ、まだまだ完璧な体験からは遠かったが、Snapchatは徐々にAR体験を改善しているのは明らかだったと語る。Snapchatでは2.5億人がARショッピングレンズを50億回使ったことがある実績があり、実際に良い体験を提供するとコンバージョンにも繋がる。今現在だと靴やアクセサリーが最も優れた体験であり、ジャッケとなどアパレル系の商品はまだ改善の余地がある。CEREAL TALKでは過去に何回もSnapchatのARレンズについて話しているが、その理由は二つある。一つ目は、オンライン上でユーザーへの購入意欲およびエンゲージメントを高められるチャネルとして見ている。AR試着をする体験も重要だが、同時にARレンズを活用してブランドの世界感やブランドの付加価値をユーザーと共有できるチャンスでもあると考えている。ブランドの色を強調したARフィルターなど、ARレンズを一つのカルチャーモーメントやコンテンツとしてブランドは見るべき。二つ目はメタバース文脈でもあるが、より多くの時間をユーザーはオンラインやバーチャル空間で少している中で、自分をアバターが使う服装やデジタルファッションアイテムを最も使えそうな場所はもしかしたらAR上かもしれない。特にNFT化されたデジタルファッションアイテムは今現在ほとんどのゲームプラットフォームなどでは利用できないので、そのアイテムの価値が制限されてしまう。ARとはデジタルファッションを普及させる、絶好のチャネルなのかもしれない。そしてさらにデジタルファッション x ARでは、今までではあり得なかった世界が可能になる。例えば相手によって自分の服装を変えることが可能となる。仕事場の人はスーツ姿として見えて、ストリート好きな人からはパーカーを着ているように見える世界になるのかもしれない。今まで以上に自分のコミュニテイに対する自己表現がしやすい環境が生まれるチャンスがあると思うと、ARの発展に期待したい。
📰 News
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