#80 Redwireが2023年に初の商用宇宙温室プロジェクトを開始
Casper 新CEOが決意した ブランドの新しい方向性、オンライン接客を加速させるEC特化型ヘルプデスク「Gorgias」、クジラな顧客?それともピラニア?、勢いが増すWalmart +
🥣 Briefing
Redwireが2023年に初の商用宇宙温室プロジェクトを開始
宇宙インフラ企業のRedwire社は宇宙の作物生産に関する研究を増やし、宇宙探査ミッションを遂行するために、来年春に商業宇宙温室を開設すると『Fast Company』は伝えている。
数十年の飛行実績と商業宇宙プラットフォームの革新的な文化を併せ持つ Redwire は、太陽光発電や宇宙空間での3Dプリントおよび製造に関する貴重なIPを保有している。計画通りに進めば、ISSで最初の商業的な温室となり、最初のミッションでの目的は、施設の運営、照明、換気、葉の落下防止機能などの不具合を検証する予定である。
Redwireの温室プロジェクト・マネージャーのDave Reed氏は、プレスリリースで「植物は食料、酸素、水の再生に役立つため、宇宙で完全な作物を育てることは、将来の宇宙探査ミッションにとって非常に重要」だと述べており、このプロジェクトが地球上の作物収量の改善に役立つ科学的研究に貢献することを期待されている。
プロジェクトはまだ始まったばかりだが、最初の顧客は大麻科学に特化したアグテック企業のDewey Scientificになると予想されており、同社のチームは、宇宙での産業用大麻の栽培を通じて60日間の遺伝子発現調査を行い、生物医学およびバイオ燃料の研究を前進させるという。さらにRedwireは宇宙でのデモの後、民間・商業顧客向けにシンプルでスケーラブルな商用製品を提供し、実験室での小規模な実験から宇宙での真の生産へと飛躍できるようにしたいと考えている。
日本国内の動きとしても、2019年に民間ロケットが初めて宇宙空間への打ち上げに成功したり、翌年には小惑星探査機「はやぶさ2」が採取したサンプル入りカプセルの地球への帰還、そして昨年日本の民間人が初めて国際宇宙ステーションへ滞在と、ここ数年で宇宙への関心が高まっており、政府だけではなく民間による取り組みも活発になってきている。人工衛星を活用した事業の拡大や宇宙空間ビジネスが注目されているなか、今後は国家プロジェクトとしてではなく民間企業が商業利用を拡大している点に注目していきたい。
Redwire's space greenhouse could take flight as soon as 2023
Casper 新CEOが決意した、ブランドの新しい方向性
2021年に上場していた、D2C企業を代表するCasperがPEファンドに買収されて非公開化した際に創業者のPhilip KrimからEmilie Arelが新CEOとして任命された。Arel氏は2019年にCasperのPresident兼Chief Commercial Officerとしてジョインして、その前はFullbeauty BrandsやQuidsiのCEOとして務めていた。Casperは上場時にはマーケティングにかけるコストが高いと批判されコストカットを行ったが、コロナのタイミングで他社が逆にマーケティング予算を増やして越されたとArel氏は語った。そんなArel氏は今後のCasperの方向性について話したが、今までの考え方・ビジョンとはかなり変わった。Casperは元々マットレスから始めたが、それだけだと足りないと感じて枕、ないとライト、CBDグミなど「スリープエコノミー」のプレイヤーとして拡大することを考えていた。戦略は「スリープ版のナイキ」になることだった。その戦略に対して、Arel氏は「ワクワクさせるビジョンだが、実行が難しい」と語り、ライフスタイルブランドではなく、「我々はマットレス企業だ」とシンプルに伝える方が重要だと主張した。さらに各店舗が黒字化できる仕組みをまだ作れてないため、新しい店舗をオープンする予定はないとのこと。PEファンドが入ってきたことによって、Casperは大幅にコストカットをすることは誰もが予想できたこと。ライフスタイルブランドを捨てること自体はかなり大きな判断な気がしていて、果たして正しいのかも疑う。シンプルさは大事なまま、200社以上のマットレスブランドがある中、Casperは自社製線していないので機能性で勝負するのは正直厳しい。そうするとブランドで勝負しなければいけないが、ライフスタイルとして勝負しない場合、本当に勝てる・生き残れるのかが分からない。今後の方向性はどうクリエイティブやメッセージングに現れるのか興味深い。
‘We’re not in the business of not making money anymore’: Casper’s new CEO on its path forward
🎙 Podcast
クジラな顧客?それともピラニア?、勢いが増すWalmart +
今週は、有名リテールテックやD2Cブランドに投資をしているForerunner Venturesのブログ「The CQ: The Importance of Whale Watching」からトップカスタマーの属性の重要性について、そして最近リワードプログラムをローンチしたWalmart+とアマゾンプライムの戦いについて話をしました。
📝 note
オンライン接客を加速させるEC特化型ヘルプデスク「Gorgias」
EC上のオンラインチャットでのやりとりはもちろん、SNSにブランドをタグ付けして投稿するとすぐにDMで感謝のメッセージが送られてくる。こうした手厚いサポートを支えているのが、ヘルプデスクサービス「Gorgias(ゴージャス)」。記事では、サービスの特徴や利用事例を紹介しています!