#97 2022 CEREAL RECOMMENDS、Special Guestマルイ青井社長とクリエイターブランドやサステナビリティについてディスカッション
今回のポッドキャストは、丸井グループ社長の青井 浩さんをゲストに、クリエイターブランド、サステナビリティへの向き合い方、Z世代の意識の話など話をしました。
🎙 Podcast
今回のポッドキャストは、丸井グループ社長の青井 浩さんをゲストに、クリエイターブランド、サステナビリティへの向き合い方、Z世代の意識の話など話をしました。CEREAL TALKをチェックしてくださっているとのお話からスペシャルなコラボが実現。ビデオポッドキャストでも収録したのでYouTubeでもお楽しみください✨
✨ CEREAL RECOMMENDS 2022 ✨
2022年、年内最後の配信ということで、CEREAL TALKメンバーが今年チェックしていたクリエイターやブランド、買ってよかったものなどリテールをテーマにレコメンド。
面白かったリテールブランド: Thousand Fell
「廃棄ゼロ」をミッションに掲げ、全てリサイクル可能な素材を使ったスニーカーを販売するThousand Fell(サウザンドフェル)。「SUPER CIRCLE」と呼ばれる独自の回収プログラムを行っているだけでなく、その仕組を他のブランドにも提供しており、Reformationなどが採用しています。単体だとなかなかスケールが出しづらい回収プログラムですが、他社も巻き込む動きは非常に勉強になりました。ビジネスとして成り立たせることが難しい領域ですが、頑張って欲しいです。
買ってよかったもの: LaloのThe Play Gym
もともとベビーカーからスタートした、ベビー用品のDTCであるLalo(ラロ)ですが、異なる用途に転用でき、長く使えるベビーチェアが大ヒットしたことにより、「家の中」のベビー用品を扱うブランドにpivot。ローンチした頃に自分もベビーチェアをゲットしたのですが、今年の頭に購入したThe Play Gymは新生児が喜ぶギミックだけでなく、派手な色味を控えた落ち着いた雰囲気が素敵です。
今年は創業者たちと話すことができ、育児とブランド運営、どちらについても語り合えました(笑)バンドル品と単品をミックスして扱うという、在庫管理や配送の難易度高めなオペレーションをまわしながら急成長していて脱帽です。
フォローしていた人物: デレク・トンプソン
今年特に、というわけではないのですが、「Hit Makers」を読んでからデレク・トンプソンが好きで、The Atlanticで彼の記事はよく読んでいます。最近はマーケティングやビジネスよりも社会派の記事が増えたので難しい記事も多いのですが笑。
ちなみに「Hit Makers」は『ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで(早川書房)』というタイトルで邦訳もされています。本質的でいい本なのですが、日本語版はタイトルで損している気がする。。。
彼のPodcast「Plain English」も、「ノイズを排除してシンプルに時事を語る」というコンセプト通り、最新のトピックの要点がわかりやすく語られていて学びになります。
印象に残った店舗体験: スーパー「トライアル」
Podcastのどこかの回でも話したのですが、九州のスーパー トライアルのレジカートのUXはなかなか感動ものでした。東京でもレジカートを導入する店舗は増えていますが、二階建ての店舗もあったり、そもそも通路が狭くカートが使いづらかったりと店舗設計の問題であまり普及していない気がしています。なので、地方や郊外のほうがこのあたりの進化は感じやすいのかもしれません。 個人的にトライアルのレジカートで印象的だったのは、レジカートを使うために必要なプリペイドカードの登録と入金がATMのような機械で完結しているうえにわかりやすいこと。高齢者でもわかりやすいシンプルな仕組みな上に、ポイント還元率が高いのもインセンティブになり、使用率もかなり高いのが印象的でした。 こういった、新しいテクノロジーをアーリー層だけでなくマス層も使うほど早期に浸透させる体験設計からは、学ぶべきことが多いなと思います。
買ってよかったもの: Pleuvoirのハンドソープ
今年韓国に行った時に買ったもの。デパート「THE HYUNDAI SEOUL」の地下お店は、新興ブランドがたくさん揃ったセレクトショップと体験型のポップアップが開催。NICE WEATHERというライフスタイルショップで買いました。Pleuvoirは2020年に誕生したブランドで、ボトルのデザインがとても可愛いのと、香りもよくて、贅沢な気持ちになります。
フォローしていたニュースレター: coolstuff. nyc
ニューヨークの面白いショップや最近できたレストラン、クリエイター・展示などを紹介しているニュースレター「coolstuff.nyc」。最新の生な情報が知れて面白いです。 ニューヨークに行きたい気持ちが高まります。
印象に残ったマーケティングキャンペーン
インスタグラム上のヴィンテージウォッチをキュレーションメディアとしてスタートした「DIMEPIECE」。HODINKEEなど男性向けのウォッチメディアはあるけど女性向けは?という問いに答えてくれるようなメディア。最近は、ebayのホリデーキャンペーンでDIMEPIECEファウンダーが出演。ファンがいるニッチメディアがフィーチャーされているのがとてもいいなと思いました。
買ってよかったもの
全部もらった物ですが、Madhappy x Yankeesコラボ / Feastables Chocolate Bar / Atoms Model 001
今年特にフォローしていたニュースレター: Perfectly Imperfect
NYのカルトニュースレター「Perfectly Imperfect」。「イケてる人がイケてるものを紹介する」というシンプルなコンセプト。毎回の配信で選別された人が自分のテイストや気になっている物を紹介する、low-fiな読者体験が非常に良い。アルゴリズムの拒絶する文化を感じて読んでいるが、10月にブルックリンでパーティーを開催した際に400人も訪れた。
印象に残ったマーケティングキャンペーン: Jeep 2022: Earth Odyssey
今年面白いと思ったCMは車会社のJeepが出した「Jeep 2022: Earth Odyssey」。音楽に合わせて動物が音を鳴らして車の映像が流れる、一見普通のCMに見えるが、実は上手くZ世代にアピールする取り組みを行なっている。字幕をオンにすると、動物の音の表現方法をかなり拘っているのが分かる。8割のアメリカのZ世代が字幕付きで動画を見ると言う調査結果がある中、Stranger Thingsなど字幕を楽しむ・ミーム化する文化をうまく活用したキャンペーンだった。
面白かったリテールブランド: Crumbl Cookies
ポッドキャストでも話したが、2017年に設立されたクッキーブランド「Crumbl Cookies」は今では537店舗をオープン。今最も成長しているレストランチェーン店。1店舗あたり$1.68Mの売上、$357Kの利益を出しているので、立ち上がって5年で$1B弱の売上run rateを達成したブランドとなる。最初の場所(ユタ州)、プロダクト、ブランディング、SNS(特にTikTok)の使い方、メニューの変化のスピード、アプリ展開など次世代ブランドとフランチャイズモデルを上手く掛け合わせているブランドとなる。